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止まない雨はない

今日は久しぶりに晴れました。

晴れた日はとても気持ちよいです。

止まない雨はない。

という言葉があります。

お天気は別ですが、

心の中の雨を止めるには、

自分が太陽を見つめるしか他はなさそうです。

私の雨は決して止んだわけではありません。

ですが今は太陽の光も浴びることができます。

突然太陽が現れたわけではありません。

私はどしゃ降りの中、

ただ太陽に思いをはせて足を引きずったのです。

途方もなくさ迷い歩いていたらここにたどり着きました。

ここには太陽があります。

私がはじめて死の闇に閉じ込められたのは、

4年前に私の病気を医師から知らされた時です。

「はっきり言ってもいいですか。」

「はっ…。」

「はっきり言って悪性のがんです。」

「えっ。先生、私死ぬんですか。」

「はい、死にます。」

自分が今どこに座っているのかさえも、

わからなくなりました。

頭を金槌でなぐられたかのように、

何を考えているのかもわかりません。

ただ死という言葉だけが何度も何度も駆け巡りました。

落ち込んでいた私を、

遠方で家族と一緒に暮らしていた妹が、

よい病院があるのと自分が住む町へ呼んでくれ、

私の治療がスタートしました。

妹やその家族の優しさはうれしかったけれど、

正直私は治療は意味はないと、

絶望から抜け出せないままでいました。

死という言葉が、

私の中にある全ての光を破壊してしまったのです。

私の中にはもう自分を動かす意思もなく、

ただ流れに身を任せ歩くしかありませんでした。

妹の家族と共に生活しながら、

自分がどこか遠くで彼女たちの生活を眺めているような、

そんな気持ちがしました。

私の隣にいるのは、

どんな時でも死だけでした。

死の存在が、

そばからかた時も離れてくれなかったのです。

ですがその後間もなく、

自分の死をもちっぽけだと思うくらいの、

ショックな出来事が起こりました。

それは妹の突然の死でした。

私の治療を献身的に看護してくれていた妹が、

突然亡くなってしまったのです。

食道静脈破裂による死でした。

幼い頃から何をするのも一緒の妹でした。

死ぬのは私の方だったのに、

どうして妹が、今私の前で目を閉じているのだろう。

死の覚悟ができつつあったそんな時、

死は私を迎え入れてはくれなかったのです。

生きることを夢見ることもできず、

死にさえも裏切られ、

最愛の妹を持っていかれたのです。

その時ほど孤独を感じたことはありません。

私の居場所は、

もはやあの世にもないのではないかと、

思ったほどです。

それくらい私はどうしようもく孤独でした。

妹の死が哀しくて哀しくてたまりませんでした。

神様はどうして私に、

このような試練をお与えになったのでしょうか。

死を告知されて小さなおりの中に閉じ込められたうえに、

私の最も大切なものを奪ったのですから。

生きる糧さえも私から奪ってしまったのです。

去ってゆく哀しさと、去られる哀しさとで、

おしつぶされそうになりました。

妹の暮らしていた町から地元へ帰り、

再び一人暮らしがはじまりました。

そしてそれから間もなく、

病気が再発したことを医師から告げられました。

それからは、部屋にあるほとんどのものを捨て去り、

もらっていただけるものは、

もらっていただいたいりしながら、

時を過ごしました。

思い出のたくさんつまったものが手元から、

一つひとつ消えていきます。

消えていくのを眺めながら、

自分が消えていくことを想像しました。

私は持ち物を捨てることによって、

自分を手放す練習をしていたのかもしれません。

さよなら。

さよなら。

この言葉を何度呟いたことでしょう。

私にはもう自分の命以外何もなくなりました。

ですが何もなくなったそんな時です。

私は光を浴びたのです。

それはとても温かな、

孤独や恐怖よりもはるかに強いものでした。

人の愛が、

死の闇から私を救ってくれたのです。

私の状況が変わったわけではありません。

週に1度、抗がん剤を打っては、

私は闇と向き合わなければなりません。

ですが、人の愛は私の強い味方です。

以前よりも何倍も何十倍も強くなれたような気がします。

ただいま。

私の中の嵐は止みました。

今も時折雨が降ることはあります。

ですが今私はその雨の音に、

静かに耳を傾けることができます。

 

今この瞬間に、何かを思い悩み、

さ迷い歩いている方がいるかもしれません。

ですが太陽はあなたの中のどこかに必ず存在します。

どうかあきらめないでください。

光の方にあなたの足を運んでください。

今日私は、また新しいお仕事をいただきました。

今日はそのお客様のお宅で仮縫いを行い、

お話などをしながら幸せな時間を過ごしました。

止まない雨はないのです。

さぁ、明日もまた顔晴ります。

 

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2009-06-13(Sat)
 

コメントの投稿

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明子さん、あなたのブログを読んで、とても感動しました。 私は、十数年、単身赴任生活をしています。 悲しい事や寂しい思いをする事がありますが、明子さんの強さを知り、自分の甘さに気付かされました。 陰ながら応援しています。頑張って下さい!! 「明日もいい日でありますように…」 いつも願ってます。
2009-06-13 12:25 | 福岡のお日様 | URL   [ 編集 ]

福岡のお日様さん

コメントをありがとうございます。私は感動されるような人間ではありません。ですが私のことそのように言ってもらえて、本当に幸せです。心からお礼を申し上げます。そして、今ここで福岡のお日様さんと巡り合えたことを心からうれしく思います。

福岡のお日様さん。単身赴任で何かと苦労がおありでしょうが、がんばってください。私もあなたのことを応援しています。「明日もいい日でありますように…」私もいつも願っています。
もしもよかったら私のブログをこれからも応援していただけませんか。遠く離れていますが、出会うことができたあなたとこれからもよき友でいることができればと思います。お互いがんばりましょう。
2009-06-14 00:45 | 明子 | URL   [ 編集 ]

私も

「止まない雨はない」

大好きな言葉です。

辛いこと、悲しいことがあると、
いつもこの言葉を思い出しています。

何事も諦めてはダメですよねe-348


さぁ顔晴って生きましょうe-420

2009-06-15 15:09 | shinori | URL   [ 編集 ]

shinori さん

コメントをありがとう。
あなたがここに来てくれるととてもうれしいです。
これからも一緒に生きていこうねe-319
2009-06-16 01:57 | 明子 | URL   [ 編集 ]

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